尋香寺乾漆阿弥陀如来坐像

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- 41-1, Geonjae-ro, Naju-si, Jeollanam-do, Republic of Korea
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- Free
所有者 : Simhyangsa
規模 : Height 132㎝
指定番号 : Treasure No. 1544
時代 : Koryo Dynasty
材料 : 건칠불
指定日 : 39519
尋香寺は錦城山麓にある小さな寺院である。尋香寺を訪れると、文化財の宝庫であることを感じることができる。大雄殿内に奉安されている仏像がそうである。
美しいこの仏像は、実は木や金銅製の仏像ではなく、粘土製の仏像である。粘土で仏像を作り、その上に麻布を貼り付けて漆で塗り固め、金泥で仕上げた乾漆像である。“尋香寺乾漆阿弥陀如来坐像”の姿はとても端麗な容貌で、仏会寺や竹林寺などの羅州地域の乾漆像の中では最古のものである。元来は、仏会寺の羅漢殿にあったものだが、盗掘されてここに運ばれてきたと言われている。
乾漆像は、高麗後期から朝鮮前期にかけて多く造られたと推測されるが、現在残っている仏像の数があまり多くないことから、仏会寺の毘盧遮那仏坐像とともに重要な乾漆像遺物とされている。1982年10月15日に全羅南道有形文化財第99号に指定されたが、その価値が認められて2008年3月12日に宝物第1544号に昇格された。